ZEBの申請では「標準入力法」の計算が必要です

非住宅の省エネ計算の方法に
 ①標準入力法
 ②モデル建物法
の二つの計算法があります一般的には、簡易的な方法であるモデル建物法を用いますが、
ZEBの補助金申請を行う際や、より良い結果を求めたい場合は、標準入力法を使用します。

今回は、両者の結果の違いを計算実例を基に検証します。
(下記は例です。全ての建物に当てはまるものではありません)


■ケース① 【集会所用途】(確認申請上の主要用途)
鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造 1階建
延床面積2900㎡ 地域区分5

◎外皮仕様
屋根:吹付硬質ウレタンフォームA種1H t=30、押出法ポリスチレンフォーム断熱材 t=30等
外壁:ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材t=50、吹付硬質ウレタンフォームA種1H t=30等

◎主な設備仕様
空調:GHP空調
給湯:温水ボイラ
※再生エネルギー設備有り(太陽光発電設備・コージェネレーション設備)

外皮性能
(BPI/BPIm)
一次エネルギー
消費量
(BEI/BEIm)
モデル建物法 0.72 0.84
標準入力法 0.64 0.42

※再生エネルギー抜きの一次エネルギー消費量:0.49 ⇒ ZEB Ready 達成


▶結 果 :
標準入力法では計画されていた高効率の設備に関して細かく評価が出来、
ZEB Readyの基準をクリアします。


■ケース② 【病院用途】(確認申請上の主要用途)
鉄骨造 一部 鉄筋コンクリート造 2階建
延床面積670㎡ 地域区分7

◎外皮仕様
天井:グラスウール断熱材24K t=100
外壁:吹付硬質ウレタンフォームA種1 t=30

◎主な設備仕様
空調:パッケージエアコン
給湯:潜熱回収型ガス給湯器

外皮性能
(BPI/BPIm)
一次エネルギー
消費量
(BEI/BEIm)
モデル建物法 0.68 0.9
標準入力法 0.8 0.49

※ZEB Ready 達成


▶結 果 :
モデル建物法では0.9という結果でしたが、
標準入力法ではZEB Readyの基準をクリアすることが出来ました。
外皮性能では、標準入力法の方が数値が悪くなっています。


まとめると、
●一次エネルギー消費量については、モデル建物法に比べ標準入力法の計算結果がかなり良い事が分かります。
●外皮性能については、モデル建物法に無い、室用途の設定などによる影響で標準入力法が悪くなるケースもあります。

標準入力法は全ての室を評価しなければならず、手間はかなりかかりますが、その分設備機器の効率等が細かく評価することが出来ます。
室の設定等
により結果が左右されることもあり、これに関しては経験にもとづき臨機応変に対応する必要があります。

弊社は標準入力法を用いてのZEB申請案件も、多数ご依頼頂いております。
これまでのノウハウを活かし、各申請のお手伝いをさせて頂きたいと考えております。